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第1話 『 運命 』

最初に何から話そうか
だいぶ迷った

<夜話> だしなぁ

恋人との話 友達との話 家族との話 ・・・ それぞれに話すことは違う
どれかの色に染めたくもない
相手によって自分の存在の意味が違うように
内容だったり言葉だったり表現だったり口調だったり・・・ね 違ってくる

迷ったあげく 運命 にした
ゆっくり話を始めよう


         『 運命 』

運命というものを信じてはいない
そして運命というものを とっても信じている

何故 信じていないのか
それは自分の人生は常に自分の選択の上にしか存在しないということ
朝起きて いや起きようかもう少し寝ようか から始まって
何食べようか どんな服着ようか 何時の電車に乗ろうか
あの人と話そうか どんな話をしようか これ買おうか買うまいか
・・・すべて自分自身で選択している

いや こう言われたから こうせざるを得なかった 自分の選択ではない
そんなことがあっても
その指示に従おうか従うまいかの選択をしているに過ぎない

人間の幅って言うのは
ある事象に対してどれだけの選択肢が準備できるかっていうこと
人間の能力って言うのは
その選択肢の中から どれだけ速く正解を選択できるかっていうこと

だから自分の人生の責任者は 運命=神様 なんかじゃなくって自分自身なんだと思う



運命をとっても信じている
毎日毎日 天文学的な選択をしている (選択の機会×選択肢)
おそらくは現在世界中にあるコンピューターを集めたって
一人の人間の脳みそにかなわないと思う

それでも人間の英知の外にあるものもあるんだよなぁ

「幸運の女神は前髪しかない」って名言あったけど
こっちのほうが好きだな
「幸運の女神は会う準備が出来ている人にしか見えない」


どんなに大事故や大事件に巻き込まれようと
運命を楽しめるような デッカイ人間になりたいなぁ

第1話 『 運命 』_d0048167_1418522.jpg
by maruto2005 | 2005-05-15 14:18
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