第6話 『 祝電 』

4月に物流センターにパートで入った子からTELが入った
「社長 祝電ありがとうございますっ 
もぅ 貰えるなんて思ってなかったから・・・
号泣しちゃいました」

すごい子だ
一人でセンターを変えちまった
おじさん連中が 突然 笑顔になった
事務所がきれいになった
お客さんが増えた

人間の力ってこんなに凄いんだ

別の会社で今の旦那と遠距離恋愛してたそうだ
東京と札幌 よく別れなかったなぁ
「ハイ だから3ヶ月で結婚しちゃいました」
籍をいれ旦那の勤める札幌に乗り込んできた
新居のそばにセンターがあった
「パートで雇って欲しい」

センター長からTELがあった
「すごい子来ました」
「どうですか」
「若すぎます」
「いや年は関係ない あなたがどう思うかです」
「採りたいですね」
「決めてください」

会いに行った
誰と話すときでも笑顔と言葉が変わらない子だった
お客さんだと思われた
「すまん オイラが社長だ この顔 覚えといてくれ」
うぎゃぁ~ という顔をされたが笑顔は変わらなかった



土曜日仲間内だけで式を挙げたようだ






その人がただ部屋に入ってくるだけで その場の空気が華やぐ
その人がただ言葉を発するだけで みんなの心が安らぐ
その人がただ微笑むだけで 笑顔の輪が広がる

○○さん 結婚おめでとう
あなたの出現は私たちの会社に爽やかな風を起こしてくれました

あなたがずっと「その人」であり続けますように
あなた方がずっと「幸福」であり続けられますように

私たちはあなたの仲間として
ずっとずっと あなた方を応援していきたいと思っています

幸福になりなさい



     全社員を代表して
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・株式会社
   代表取締役社長 ○○ ○○

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by maruto2005 | 2005-06-15 00:00
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